誰かが側にいると恥ずかしくてしゃべれないので
誰にもつげずに内緒でこっそり仮眠室へいったのです。
それで、ベッドに腰掛けてすっかり自分の世界にはいって
ナレーションの録音をはじめました。
「あれ、おかしいな。」とか「はぁ〜〜〜ん」
という独りごとや発声練習を交えつつ。
20分ぐらいたって気分が乗ってきた頃、物音がしたので
はっとしてしゃべるのをやめると、不機嫌そうな男の人が
少し離れたベッドからむっくり起き上がったのです!
息を殺してみていると、無言で部屋を出ていきました。
ずーっと聞こえていたんでしょうか????
かーっと顔が熱くなるのを感じました。
徹夜明けでまだ寝ていた人がいたのに、私は気が付かな
かったのでした。