あなたは、「夢」について考えたことがありますか?
「夢」とは私達に最も近く、でも、時には最も遠い不思議な世界…。
人は眠りにつくと、ナイトディメンションという
異次元空間へ旅立ちます。
そこには、私達の楽しいという意識が投影されて
創り出された夢の世界「ナイトピア」と、
暗くて恐ろしい夢の世界「ナイトメア」という
2つの世界が存在し、ナイトピアは、
ビジターという夢の訪問者がイデアと呼ばれる光に
自分の意識を投影することで創り出されていました。
純粋を表すホワイトイデア、成長を表すグリーンイデア、
知性を表すブルーイデア、希望を表すイエローイデア、
そして勇気ある者だけに宿るというレッドイデア。
しかし今では5つすべてを持つビジターは珍しく、
とくに勇気のイデアを持つビジターは、
ほとんどいなくなったといわれていました。
その夢の世界では危機的な異変が生じていました。
ナイトメアの支配者・ワイズマンが、
ビジターからすべてのイデアを奪い取り、
ナイトピアを消滅させ始めたのです!!
『イデアさえなくなればナイトピアは消滅する…。
そして我がナイトメアが全てを支配するのだ!』
この大計画の遂行のために、ワイズマンは数々の
ナイトメアンを創り出し、ナイトピアに送り込みました。
ナイトピアは大騒ぎ。
あっという間にイデアを奪われ、次々消滅していきました。
エリオットやクラリスも私達と同様に、
イデアによってナイトピアを楽しむビジターの1人でした。
彼らも何とか自分たちのナイトピアを救おうと、
わずかな勇気を振り絞っていました。
そのときです。
彼らの頭上に勇気のレッドイデアが出現したのは…。
その光景を眺めていたのがナイツです。
彼もワイズマンに創り出された魔人でしたが、
自由を好み誰の指示にも従おうとしなかったため
ワイズマンの逆鱗に触れ、
夢の狭間に位置するイデアパレスに閉じ込められ、
二度と出られないように呪縛をかけられていたのです。
イデアの力があれば、わずかな時間ここから出られる……
そう思ったナイツはエリオットに語りかけました。
『オマエのそのイデアとオレの力さえあれば、
あのワイズマンを叩きのめすことだってできるんだゼ!』
ナイツの声に導かれるようにエリオットが近づくと、
勇気のイデアの赤い光で、イデアパレスの結界が消滅しました。
呪縛から解放されて再び自由の身となったナイツは、
エリオットの手を取り、地面を蹴って天高く舞い上がりました。
するとエリオットは、一瞬のうちにナイツの体と同化し、
自らの意志で空を自由に飛べるようになったのです。
『それじゃ、手始めに奪われた4つのイデアを取り戻そうゼ!!
5つのイデアが集結すればワイズマンのいる
ナイトメアにひとっ飛びだ!!』
宿敵ワイズマンを倒し、何事にも恐れない
真の勇気を掴むため、ナイツ、エリオット、クラリスの
3人が挑む果てしない
「夢」と「勇気」の冒険が、今まさに始まったのです。