ナイツの仕事を始めた時は製作が中盤に差し掛かっていた頃だったと思います。
　ナイツ自身のモデルも仮のものが動いているのを見た記憶があります。
　その中で始めはエネミーの製作を担当しました。

　ナイツや背景は３Dのモデルなのにエネミーは従来の２Dのパターンアニメーションで表現するということで違和感が出るんじゃないかなあとちょっと心配もありました。しかしそんな心配も忘れるくらいナイツが華麗にステージを飛び回るので、ある意味エネミーの存在も気にならなかったです。。。
　でもエネミーはエネミーで頑張りましたよ！

　それ以外ではコースセレクトの表示部分やイデアのゲージ、スタッフロールなど、本編とはちょっと違い、周りを固める裏方的な部分を作り上げました。
　本質のゲーム部分はおまかせして自分は出来上がっていくものをプレイして楽しんでいたような気がします。
　その中でもリンクをどれだけ多く繋げることが出来るか。というプレイで盛り上がっていたのを覚えています。
　ムキになって何十回も連続で挑戦して記録を塗り替えることに情熱を注いでいたので、遊んでいるのか仕事しているのか分からなくなるくらい本気でやっていました。

　そして、ナイツの感動も覚めやらぬ内に「クリスマスナイツ」の製作に入りました。
　タイトルについているようにクリスマスの時期を逃してはいけないので、短い期間で楽しめるものをということでがんばりました。
　中でも自分が担当したオープニングとエンディングは、絵本風に表現された温かみのある雰囲気が出てよかったと思います。

　今はバリバリのCGムービーが多いですが、当時としても他ではあまり見られないものでした。

　あれからもう１０年以上経ってしまったのですね。
　当時ゲームも出来ないくらいの年頃でナイツを知らなかった子も、今では中学生や高校生くらいにはなっていることでしょう。それくらいの年代の子に改めて知ってもらい、同じゲームを遊んでもらうという意味では今回のナイツはよいものになるのではないかと思います。
　そうして作られた作品がリニューアルされてまた新たな感動が生まれるのであれば何度でも出してほしいですね。
　また１０年後くらいに同じくナイツで盛り上がったりしたら良いかも知れません。