こんにちわ。
音楽担当のササキトモコです。
最初のナイツについて、
思う存分語ってくれといわれたのですが、
もう語り尽くしちゃってるんですよね。
というわけで、少し話はずれていますが、
私なりにナイツを語ってみたいと思います。
ある時、新作発表会があったんです。
あれはどこかのホテルだったと思います。
プレス向けの会で、
そこでナイツの制作も発表されたのですが、
ワープの飯野賢治さんが会場に来ていたんです。
ワープは「エネミーゼロ」の音楽に
マイケル・ナイマンを起用するというので、
私は当時、とても興味を持っていたのです。
マイケル・ナイマンという人は、
私のイメージではゲームとは遠いところにいて、
孤高の芸術家だと思っていたので、
そんな人をゲーム畑に連れてきた飯野さんって、
すごいな!と思っていたのでした。
小心者の私が、千年に一度の行動力を発揮して、
自ら、飯野さんに話しかけにいったわけです。
どういう会話をしたかは覚えていないんですけど、
ナイツの音楽を褒めてもらったことは覚えています。
その後も、飯野さんは雑誌などで、
機会あるごとにほめてくれたので、
私の名前がなんとなーく世間に広まったのは、
飯野さんのおかげに他ならないんです。
飯野さんがゲーム業界にいる間は、 |
でも本当はこういう人なんですよね。
世界に新しい風を吹き込む人は。
これをカリスマ、っていうんですよね。
飯野さんは、私が風邪をこじらせて休職していた時に、
たくさんのプレゼントと、
坂本龍一さんから私へ宛てた
はげましのメールまで届けてくれました。
あまりの光栄に、病気のくせに、
部屋中を走りまわった思い出があります。
はげまし方ひとつとっても、スケールが違うんです。
飯野さんは、ずっと前に
ゲーム業界を離れてしまいましたけど、
ひとつのところに留まらない身軽さもまた、
素敵だと思います。
こうしてナイツは私の代表作となりました。
「ルーマニアのササキです」と言っても
誰も感心してくれませんが(悲)、
「ナイツのササキです」と言うと
ほとんどの人がわかってくれるという…、
ほんとにナイツはすごい作品です。